富山医療生協は3つの運動を進めています。
医療生協は、地域の人々が班(支部)をつくり医療機関を所有運営し、医療従事者との協同によって、医療・健康・くらしを守り向上させる「消費生活協同組合法」にもとづく住民の自主的組織です。全国に112の医療生協があり、290万人の組合員がいます。
富山でも、「健康で長生きしたい」「安心してかかれる病院・診療所がほしい」という願いから運動が始まり1962年に富山医療生協が設立、現在26,500人を超える組合員と広がっています。富山医療生協は、組合員どうしの助け合いと医療従事者が協力しながら①よりよい医療と福祉・介護を目ざし病院・診療所・介護施設づくり②組合員が主人公の健康づくり運動③社会保障を充実させる運動の3つの運動を進めています。
名称 | 富山医療生活協同組合 |
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所在地 | 〒931-8501 富山県富山市豊田町1丁目1-8 TEL:076-441-8352 FAX:076-432-8031 |
組合員数 | 26、863人 |
出資金額 | 97、888万円 |
支部数 | 38支部 |
*2020年4月末時点
そのために
地域まるごと健康づくりをすすめます。
地域住民と医療や福祉の専門家が協同します。
多くのひとびとの参加で、地域に協同の“わ”をひろげます。
私たち医療福祉生協は、日本医療福祉生活協同組合連合会の設立趣意書をもとに、憲法 25条(生存権)や 9 条(平和主義)、13 条(幸福追求権)が活きる社会の実現をめざします。
○私たちは、医療や福祉の事業、健康づくりやまちづくりの運動を通じて、平和や社会保障の充実を求める運動や環境へのとりくみをまちぐるみで総合的に進めます。
○私たちの組織の最大の特徴は、ともに組合員として生協を担う地域住民と医療や福祉を担う専門職がそれぞれ主体者として協力しあうことにあります。その優位性を事業と運動の全ての場面で活かすことを大切にします。
○私たちは、ICA 原則にある「コミュニティへの関与」をもとに、地域の中に協同の“わ”を広げることを重視し、国際連帯の活動にとりくみます。
2013 年 6 月 7 日
日本医療福祉生活協同組合連合会 第3回通常総会にて確定
◇富山医療生協は、地域に根ざし、人権の尊重と利用者の立場に立った、開かれた医療と介護の実現のために最善を尽くします。
◇その目的を達成するため、常に法令の遵守と医療と福祉の成果に学び、利用者の主体的な参加と協同を強めながら、安全・安心で質の高いサービスを目指すとともに、利用者満足度の向上を目指します。
◇利用者、職員、地域住民の健康水準の向上をめざして、協同の“わ”をひろげながら地域まるごと健康づくりを進めます。
◇人々の健康を阻害する社会的決定要因に目を向け、利用者、職員、地域の諸団体等と協力・協同を進め、その解決をめざします。
◇また、利用者から信頼を得られる職員を育成し、自発性を促し創造力を育む働きやすい職場づくりを進めます。
◇保健・医療・介護サービスの品質の向上のため、次の事項を全職員参加で行います。
1)医療・介護サービスおよび品質マネジメントシステムの要求事項に適合し、品質マネジメントシステムの継続的改善を図ります。
2)品質方針および品質目標を設定し、その重要性を職員全員に伝達、徹底し、医療・介護サービスの品質の向上を図ります。
3)マネジメントレビューを行い、継続的改善を図ります。
2019年 9月18日
富山医療生活協同組合 理事長
日本生活協同組合連合会医療部会は「医療生協の患者の権利章典」「医療生協の介護」を策定し、事業と運動の質を高めてきました。これらの活動を引きつぎ、2010年日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発足しました。医療福祉生協は、いのちとくらしを守り健康をはぐくむ事業と運動を大きく広げるため、これらの成果を踏まえ、医療福祉生協連の設立趣意書の内容を基本にして「医療福祉生協のいのちの章典」(いのちの章典)を策定します。「いのちの章典」は、憲法をもとに人権が尊重される社会と社会保障の充実をめざす、私たちの権利と責任を明らかにしたものです。
医療福祉生協は、地域のひとびとが、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちよる消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題を解決するための事業と運動を行います。
私たちは、近代市民社会の大原則であり、日本国憲法の基本理念である主権在民の立場にたちます。私たちは、憲法 13 条の幸福追求権や9条の平和主義、25 条の生存権を実現するため、主権在民の健康分野の具体化である健康の自己主権を確立します。私たちが大切にする健康観は「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」というものです。私たちは、この価値と健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざします。
ともに組合員として生協を担う私たち地域住民と職員には、いのちとくらしを守り健康をはぐくむために、以下の権利と責任があります。
私たちは、知る権利、学習権をもとに自己決定を行います。
私たちは、個人情報が保護されると同時に、本人の同意のもとに適切に利用することができるようにします。
私たちは、安全・安心を最優先にし、そのための配慮やしくみづくりを行います。
私たちは、必要な時に十分な医療・介護のサービスを受けられるように社会保障制度を改善し、健康にくらすことのできるまちづくりを行います。
私たちは、主体的にいのちとくらしを守り健康をはぐくむ活動に参加し、協同を強めてこれらの権利を発展させます。
2013年6月7日
日本医療福祉生活協同組合連合会 第3回通常総会にて確定